アルカロイドとは、骨格に窒素を含んでいる塩基性の有機化合物の総称です。

植物のアミノ酸経路で合成されたり、ヒキガエルのガマ毒のような動物性成分にもアルカロイドが含まれています。

植物中のアルカロイド

非常に毒性が強く、じゃがいものソラニンやトマトのトマチン、コーヒーのカフェインのように身近な食べ物・飲み物にも含まれるケースがあります。

じゃがいものソラニンに関しては、じゃがいものソラニンは危険にまとめてあります。

最近ではトマトのリコピンがもつ抗酸化力に注目が集まっていますが、未熟なトマトの茎や葉にトマチンが含まれており、多量に摂取すると腹痛や下痢を起こすようです。

カフェインは利尿や覚せい作用、偏頭痛緩和、筋肉疲労にも効果的と言われていますが、摂取し過ぎると急性中毒症(神経過敏・不眠・興奮など)の症状が出るようです。

コーヒーのカフェイン

そもそも植物が毒性の強いアルカロイドを合成する理由ですが、害虫を近づけないためです。

一方でこのように毒性の強いアルカロイドですが、医療現場では鎮痛・麻酔などの用途をはじめ、抗がん剤にも使用されています。

アルカロイドの分類

アルカロイドを下記のように大きく分類できます。

・真正アルカロイド:ニコチン、モルヒネ等
・不完全アルカロイド:アドレナリン等
・ポリアミンアルカロイド:プトレシン、スペルミジン、スペルミンの誘導体。
・ペプチドおよび環状ペプチドアルカロイド
・偽アルカロイド:カフェイン、テオフィリン等

真正アルカロイド

出典:アルカロイドについて – ODN

こちらの表を参照すると、1番が真正アルカロイドで、2番がプソイドアルカロイド、3番が不完全アルカロイドになります。

またアルカロイドは構造的に多様性があるのが特徴的で、大半はアミノ基やイミノ基を持っています。

アルカロイドを摂取すること

調べてみると、ほとんどの野菜や果物にアルカロイドが含まれているようです。例えばピーマンを食べると苦みを感じると思います。

ピーマンの苦み

またホウレンソウを生で食べると分かりますが、独特の味がすると思います。これらがアルカロイドになるのですが、果たして体に害はあるのでしょうか?

もちろんすべてが体に害をもたらすわけではないようです。

摂取し過ぎると中毒になる可能性は高いですが、お茶やカフェイン、コーラ、カカオなどにも含まれています。

お茶やコーラと言えば毎日飲んでる人も多いと思います。お茶と言えばカテキンの効果が有名で、ガンや肥満の予防をはじめ、食中毒の予防にもいいと言われています。

ただし緑茶の場合にはタンニンが含まれているので、鉄の吸収を妨げる働きがあります。

緑茶に含まれるタンニン

さらに緑茶にはシュウ酸という物質が含まれており、腎臓でカルシウムと結合することで結石となるそうです。バランスよく摂取する場合は胃腸で結合するので便として排出されます。

今回は身近なアルカロイドを含んでいるお茶を例に挙げましたが、他の野菜・果物に関しても、食べ過ぎはよくないということになります。

アルカロイドの例

最後に個人的に気になったアルカロイドを紹介していきます。

コカイン

ココノキに含まれているアルカロイドで、局所麻酔薬として使用されています。コカイン言えば、著名人が手を出しているイメージがありませんか?

なんでも服用すると疲労や不安感が無くなり、気分が高揚するそうです。

覚せい作用のあるドラッグですが、日本では麻薬に指定されています。肉体的依存と言うよりは、精神的依存度が高くなるようです。

テオフィリン

茶葉に少量含まれているアルカロイドで、苦いと感じる部分に含まれています。

茶葉に含まれるアルカロイド

カフェインに似た構造を持っており、利尿薬・血管や筋肉の興奮薬、喘息治療薬として使用されています。副作用として痙攣の症状が出ることがあるようです。

その他に精神依存、身体依存等の薬物依存もあるようですが、依存度は低いようです。

ドーパミン

ドーパミンとは脳を覚醒させたり・快感を与えたりする脳内伝達物質です。よくアスリートの世界大会でドーピングを使用して問題になった事件もありました。

ドーピングが運動能力を高めるだけでなく・使用者の心身に悪影響を与えるからです。

ちなみにドーパミンは生きる意欲を作るホルモンとも呼ばれており、頑張りたい時・嬉しいことがあった時に特に分泌されるようです。

ニコチン

ニコチンはタバコの煙に含まれるアルカロイドです。ニコチンを摂取することで、特に脳内報酬系が活発になるので、摂取後に快感や覚せい作用を感じるようです。

タバコのニコチン

このニコチンが原因で、喫煙を辞めれなくなった人をニコチン依存症と呼びます。

ニコチンで快感を得られるので、嫌なことがあったり・イライラする時にタバコを吸いたくなる人が多く、特に医療従事者による喫煙の割合が高いようです。

モルヒネ

ケシの実から摂れる乳液を乾燥させたアヘンという麻薬に含まれるアルカロイドです。

がんによる激しい痛みを緩和する場で使用されており、規則正しく使われれば依存症になることはないと言われています。

まとめ

アルカロイドを摂取し過ぎると毒性が強くなるので、バランスよく野菜や果物を食べることが大切なのかもしれません。

ただし、普通に食事をする分であれば、そこまで神経質になる必要はないと考えます。